大阪府医師会医学会(平成25年11月10日)提出します
演題:糖尿病診療におけるアキレス腱反射検査の有用性の検討
(m-DCCT) 貝塚市:三杉内科
(misugi/clinic-Diabetes
Control 、Complication and
Treatment)
目的:①自院における糖尿病診療の実態調査②開業医において多数の検査の中で最低限検査項目の中から合併症を含めて糖尿病の病態を理解するためにアキレス腱反射が有用であるか否かを検討する
対象と方法:平成24年に三杉内科に受診した糖尿病患者936人の病状を特に神経障害のマーカーとしてアキレス腱反射に焦点を絞って検討する
結果;アキレス腱反射・眼底検査・検尿のすべて揃っている512例を中心に検討した。罹病期間・アキレス腱反射・検尿・HbA1cの4項目があれば糖尿病の全体像を類推できないかと検討した。細小血管症は日常の経験では神経障害・網膜症・腎症(し・め・じ)の順に進行するように思うので、この順序に逆行するケース(逆しめじ)を調べると約15%であった。アキレス腱反射をみることで特に細小血管症の状況を類推できるケースが多いことが確認されたので、大胆な推論を提案する①神経学的症状の有無よりもアキレス腱反射で神経障害の有無を診断したい②アキレス腱反射が正常なら網膜症・腎症の可能性は低い③アキレス腱反射正常、眼底正常で蛋白尿陽性ならこの蛋白尿は糖尿病由来でない可能性が高い④アキレス腱反射低下、蛋白尿陽性なら眼底は異常である可能性が高い。追加で、罹病期間とHbA1cの積を仮にDM係数と命名して、この係数が細小血管症を類推するマーカーに成り得るかも検討した。大血管症でアキレス腱反射と頸動脈の内膜中膜複合体肥厚部(IMT)との関連も検討した。閉塞性動脈硬化症(PAD)は最終段階であることを実証するために、下肢血圧(ABI)を測定し得た225人の中でABI異常者12人の中で心・脳疾患を発症していない人を検索すると2人しかいない(逆あしと呼ぶ)。他方、アキレス反射正常者210人の中で心血管イベントは16人。
考察:日常診察の中で単純なアキレス腱反射は合併症の全体像を類推するうえで有用であると考察する。
対象と方法:平成24年に三杉内科に受診した糖尿病患者936人の病状を特に神経障害のマーカーとしてアキレス腱反射に焦点を絞って検討する
結果;アキレス腱反射・眼底検査・検尿のすべて揃っている512例を中心に検討した。罹病期間・アキレス腱反射・検尿・HbA1cの4項目があれば糖尿病の全体像を類推できないかと検討した。細小血管症は日常の経験では神経障害・網膜症・腎症(し・め・じ)の順に進行するように思うので、この順序に逆行するケース(逆しめじ)を調べると約15%であった。アキレス腱反射をみることで特に細小血管症の状況を類推できるケースが多いことが確認されたので、大胆な推論を提案する①神経学的症状の有無よりもアキレス腱反射で神経障害の有無を診断したい②アキレス腱反射が正常なら網膜症・腎症の可能性は低い③アキレス腱反射正常、眼底正常で蛋白尿陽性ならこの蛋白尿は糖尿病由来でない可能性が高い④アキレス腱反射低下、蛋白尿陽性なら眼底は異常である可能性が高い。追加で、罹病期間とHbA1cの積を仮にDM係数と命名して、この係数が細小血管症を類推するマーカーに成り得るかも検討した。大血管症でアキレス腱反射と頸動脈の内膜中膜複合体肥厚部(IMT)との関連も検討した。閉塞性動脈硬化症(PAD)は最終段階であることを実証するために、下肢血圧(ABI)を測定し得た225人の中でABI異常者12人の中で心・脳疾患を発症していない人を検索すると2人しかいない(逆あしと呼ぶ)。他方、アキレス反射正常者210人の中で心血管イベントは16人。
考察:日常診察の中で単純なアキレス腱反射は合併症の全体像を類推するうえで有用であると考察する。
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