三杉内科では多数の糖尿病患者さんを診せていただいていますが。
その診療実態はどうなのか?
本当に患者さんの人生にお役に立てているのか
可能な限りに「実態調査」をし、公表したいと思います。
糖尿病診療の究極の目的は「合併症の予防」にあります。
どのような患者さんに合併症があり、どのような治療を受けているか?
どのような治療を受けた人が奏功し、他方、うまく行っていないか?
このことが実態調査の目的です。
しかし、これを「すべての患者さん」にまとめることは困難~不可能と思います。
診療の合間にボツボツと、まずは「実態調査」から開始したいと思っています。
上記の目的までは到達できないと思いますが・・
さて;
昨年の一年間に三杉内科に受診していただいた糖尿病患者さんは942人でした。
HbA1cで6.5%以上(NGSP)。
糖尿病の三大合併症は神経障害・網膜症・腎症と言われています。
これらは「細小血管症」と言われて、古来、有名です。
最近では、肥満・高血圧・コレステロールなどの合併もあるために、
心筋梗塞・脳梗塞・下肢壊疽のような「動脈硬化症」も重要と言われています。
旧御三家に加えて、新御三家で、合計6つの合併症と言えるでしょうか?
私は、長く、以前から、上記の合併症の「発症順序」に興味を持っています。
専門書の教科書に明確に記載されているわけではないのですが。
細小血管症では、神経・網膜・腎臓の順に進行するケースが多いように感じています。
一部の学者の意見では;動脈硬化は、心臓・脳・下肢の順序であると仮説を主張する
ひともいます。私も同感です。
さて;
三杉内科では、MDCSと名付けて研究を開始しました
(三杉内科・糖尿病・合併症・研究)です。
まずは;細小血管症の神経・眼・腎臓(し・め・じ)の順序の通りに進行する人と、
逆しめじ(順序に従わない人)のパターンを整理してみました。
私の信じる「しめじ」の順序に従わない人も多数いることが分かりました。
なぜ・・・この順序に私がこだわるか・・・
その理由
①まずは。自覚症状がなくても神経障害が出ているか・・・
アキレス腱検査が、まずは重要
②眼科受診を勧めるときに;
アキレス腱低下あり、蛋白尿陽性なら、多分、眼底は異常なので早期の眼科受診を
強く勧める
③糖尿病患者さんで蛋白尿陽性であるなら、その腎障害が、糖尿病に由来するか
否か。・・・アキレス腱反射もOKで、眼底もOKなら、糖尿病由来とは考えにくいし。
他方、アキレス腱異常で、眼底異常なら、その蛋白尿は糖尿病由来と思える。
これらの「三杉仮説」が本当に正しいか、否か・・・
検証してみたいと思います。
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